最近日増しに時間の推移が速くなる。ここ30年間の生活の記憶が余りない。ちょつと前に去年の正月迎えたばかりだというのに又1年が過ぎ去った。
若い時の1年は途方もなく長かったのに、過ぎ去りぬれば50年間の月日も一瞬に思われる。人生長くても100年ちょつと。おいらの余生も今まで生きてきた人生の四分の一くらいかと思うと、これからの余生をどのように過ごすかはたと悩む。
50年以上昔に読んだ英国の当時の流行作家の「サミングアップ」という随筆の中に、こんなような一節があったと記憶する。ある国の王様が国中の学者に命じて「人間の一生」について調べるように命じる。その研究成果が数百冊の本に纏められる。やがて十数年が流れ、王様は国中の学者に命じた研究の内容をもっと簡潔にするように命じ、4冊の本に纏められる。更に十数年が流れるが、王様は忙しくてこの4冊の本さえ読めなかった。間際の床で、王様は4冊の本の内容をもっと短く一言で教えてくれと学者に頼む。学者は答える。「人は生まれ、苦しみ、死ぬ」これが「人間の一生」ですと。
サマセットモ-ムの小説やシニカルな随筆は殆ど読んだつもりだが、もぅどんな小説や随筆だったか忘れてしまったwww。時間は容赦なく記憶を消してしまう。出来れば苦しい記憶を消去し、楽しい記憶だけ残してね。なんて思うのは身勝手だな。
また別説によると、人生は苦と楽は半々だと言われている。苦あれば楽ありとか。おいらも大昔、地獄の業火に遭遇し、数年間生き地獄だった頃があるのだが、その割にはいいことがまだ無い。ぼつぼつ人生半々なら、おいらにも幸福の女神が囁く頃なのだが、未だにその兆しが無いのはどうなのかよ?今年あたりから来るかなwww?
(まぁでも、人生苦楽は半々というのは、苦労ばかりの不運な人が考える自分への慰めであろう。実際世の中は不公平に出来ているようで、幸せなな楽々人生の僅かな人と、苦労ばかりの苦苦の大多数の庶民で世の中は出来ているのが事実のようだwww。苦楽半々なら歴史に革命とかは起こらない。)
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