参院選後漏れ聞こえてくる犯人の、ここ20年の悲しい壮絶な人生が少しづつ報道されている。「無敵」という言葉があるそうだ。失うものが無い人は怖いものが無いという意味だそうだ。自衛隊を辞める前、犯人は自殺を計ったようだ。母親が家族の全ての財産を教団に貢いでしまった為に、犯人の家族は日々の生活費も事欠くようになり、せめて障害者の兄や妹のためにと、生命保険を残すためにと自らの命を捧げようと計ったと叔父さんは語っている。その後兄も自殺し、自殺未遂で終わった山上のその後の生きる目的は、教団へのリベンジのみとなったようだ。ここ数年の、山上の思いがどのようなものであったかは山上以外、誰も思い測ることが出来ない。何とも悲しい物語である。200年前ならリベンジは武士の誉れと称えられたであろうが?なんとも。さて、宗教という仮面を被った魔物組織、この魔物に取り込まれた信者は、破産宣告でもするまで追い込まれないと逃れられないという。自由の日本ではあるが、このような魔物がいまもなお、獲物を狙って好きなように跋扈しているのは何とも納得できない。家の玄関の扉を開けば、女神の顔をした妖怪が、幸せになるよと地獄へ誘う。家に居ても電話、ネットで女神顔の妖怪が、おいでおいでと誘っている。怖い世の中である。
犯人山上の壮絶な悲しいリベンジ
