鑑賞記　後妻業の女

監督鶴橋康夫出演大竹しのぶ, 豊川悦司, 尾野真千子

性と金、こんな人間の欲望の２大タイトルが題材なら誰でも面白いスト－リ－が書けそうな題材であるから面白いに決まってる。悪女なら日本でも指折りの　大竹しのぶ。彼女が元夫、さんまと並ぶとさんまさえ善良にみえてしまうほど悪女では名演技。老人に近づいてくる男や女、意図が無いはずがない。先日判決が下りた、このドラマを地でいったような事件でもあった。いや逆にあの事件からこのドラマは生まれたのかも。数人もの老人やおじさんを手玉にとって殺害した殺鬼女、どんな妖艶な容貌かと思ったら、写真を見てもどうしてこんな女に騙されたのかと思われるほど信じられないような容貌であった。優しかったのか、記者の取材によると、男の心の隙間に入り込むのが得意だったと証言してる人がいた。生命保険外交員をしていた時期があったようで、保険の知識には詳しい。手に職の無い女性が多い職種だ。ただ外交能力、口が上手いのは必要条件。そしてあんな練炭殺人事件とかいろいろ信じられないような事件を起こしてしまったようだ。このドラマだと効率よく財産を獲得しているが、あの実際の事件では、自転車操業のように次から次へと殺害しても経済面では苦しかったようだ。殺人というのはハイリスク、ローリタ－ンという典型的な例証かな。

　老人とは何か、言ってみれば性的な魅力の無い人間の別称かな。これは生物すべてに言える。年老いた生物が、いつまでも性的魅力を持っていたら、限りあるメスのいくらかがそちらに廻る。あるいは限りあるオスのいくらかがそちらに廻る。再生産出来ないメスに若いオスが付着したら、再生産の数が減る。その逆の老いたオスに若いメスが付着しても結果は同じ。と、いうことで、生命体のＤＮＡは老人には性的な吸引力を無くすことにした。話は少しそれるが、チンパンジ－の飼育では老熟のメスに若いオスをあてがう。小作り、子育てに熟練した老熟のメスが経験の無いオスにはいいという理由だそうだ。熟女でも再生産出来る能力のある女性が人間世界でも、もてはやされるかと思えば多分ノ－だろう。人間世界の女性は若さが第一。とは言っても、それはあるレベル以上の話だけど。ここが、人間という厄介な動物の難点。他にも、動物なら財産とかいうのは選択の範疇外だが、人間世界では大きな選択条件の一つ。勿論後妻業などということは動物には無い。最も大事なのは強いということ。　とかなんとか、思いつくままに論理逸脱のバカ話を書いてしまった。思いついたから書いてしまっただけたが。いろいろおいらは変なこと思いつくな。