雑談

しろばんば   大正初期、伊豆の山々が暗緑の暮色に沈んでゆく冬の黄昏時に、綿くずのような白い小さな生きものが浮漂し始める。子供たちはそれを「しろばんば」と呼んで追いかけ回すのだった。伊豆の奥深くで祖母と二人で暮らす少年が従姉に寄せる淡い恋への憧れと、因襲の中に消えた女の悲劇を描く。

1962年制作というから、70年前の映画だ。「『しろばんば』は、井上靖の自伝的長編小説である。『主婦の友』に1960年から連載された。その後、続編として『続しろばんば』が連載された。双方とも中央公論社から単行本として刊行され、後に前者を前編、後者を後編とし、改めて『しろばんば』として新潮社より文庫本として刊行されている。」← Wikipediaより

 鮎川いずみ が奇麗だ。モノクロ映画。この当時の背景画像は何故か郷愁を感じる。子供時代の楽しかった記憶と重なる部分が多いからだろう。思えばわしらの子供の頃の祭りは盛大だったと今更ながら思う。我が家から歩いて30分くらい、数キロ先で行われた「蓮如祭り」はこの地区でも最もおおきな祭りで、サーカスの興行も観た。何百メートルも連なる祭りの客相手の屋台。サーカス名は忘れてしまったが、これが行われている間だけの転校生がやって来たのを思い出す。ば-さんに連れられて行ったこんな記憶が、何故かこの映画を観て思い出された。遠くはるかなる昭和の残像。

 

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